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皆様、ご無沙汰をいたしております。ゼミを久々に始めます。

 まず、今の全国の医師の方々が、今の現状をどう感じておられるのかを紹介したいと思います。

勤務医 開業つれづれ日記
http://ameblo.jp/med/entry-10050058240.html

 このブログ主の中間管理職さんはブログ名でおわかりのように、医師です。
 この方のブログをお読みになれば、どんなに医療崩壊を憂いておられるかがおわかりかと思います。その中間管理職さんの、医療堕落論です。

 この堕落論は、たぶん医師の方々、看護師の方々が、心にチラとでも思い浮かべたものの、集大成です。この堕落論を読んで、たぶん皆さんは 絶句するかもしれない……
私には、廃墟の前にたたずんで叫んでいるかのように思えます。

 では、お読みください。

■ ■ ■ 医療堕落論 ■ ■ ■

中間管理職 

 ここ数年で医療環境は激変した。夜間にたった一人の医師が、他の患者の大量出血を診ている最中でも、電話で急患を断れば「たらい回し」とマスコミには叩かれ、医学的に正しい処置でも医師は逮捕 され、そして現実不可能な厚労省通達で病院の家宅捜索がされた。

 医療の価格設定を国が行い、超低価格で据え置かれて公立病院の7割が赤字になっていても、「採算性を重視せよ」という、病院の体を縛って川に落とすような状態が続いている。

 国はベットを減らし、医療費削減を声高に叫ぶが、それは病院を倒産させ業務を停止せよ、と同じ意味の日本語であると、医療関係者以外の誰が気付いているのだろうか?

 患者は自分の権利を声高に叫び、一度の受診もなく出産のため病院に飛び込み、費用を踏み倒して去っていく。医師の自由は、そこにはない。ただ、患者の自由がそこにあるだけだ。

■ ■ ■

 この変化の中、マスコミの医療関係者に味方する文章を見る事はほとんど皆無であった。彼らマスコミにとって、医療関係者、特に医師は唾棄すべき腐敗の巣窟であり、患者を切り刻む冷酷なサディストであり、知ったかぶりをした不勉強な詐欺師で あり、そして守銭奴であった。彼らの目には、医療は堕落しきった存在であり続けた。

 一方、海外に目を向けると、WHOでの健康度世界1位をはじめとして、日本の医療 は素晴らしい成果を収めて評価されている。しかも、医師数は限界まで少なくOECD では最下位争いをしており、医療費も先進国最低である。アメリカでは大統領選挙に日本型医療の「国民皆保険」を参考にした保険制度を検討する意見が出ている。
 最高の成果を極めて安い値段で受けられるのが、今の日本医療なのである。
 いや、「素晴らしい日本医療であった」と過去形で話すべきであろう。バブル期をはさんで全く上昇しなかった診療報酬が、2006年に3.16%の診療報酬という驚異的な減額を受けて、余力の無い病院が一斉に赤字に転落し、「患者さんのための医療」から「採算性重視の医療」へと急激な変化を遂げているからだ。
 救急をやれば経営的にマイナスになり、産婦人科をやれば出産費用の踏み倒しが病院全体の未収金の三分の一以上になり、小児科をやれば子供に手がかかる分だけ人件費で赤字になる。すべて、「採算性重視の医療」では、「やってはいけない医療」であるのだ。繰り返すが、その料金設定はすべて国が行っている。

 例えば現在、DPCを導入している急性期病院では、入院中にほかの科に受診することはできない。なぜなら、「ある病気で入院しているときは、何をやっても定額」という料金体制になっているため、「肝癌」で内科に入院している時に、「水虫」のために皮 膚科に受診することは、皮膚科の医師のタダ働きを意味する。足の骨折で整形外科に入院しているときに、腹痛になったら内科医はタダ働きをして診断、治療に努めなく てはいけない。再三繰り返すが、その診療報酬を決めているのは国である。堕落せよ、と国が命令しているのだ。

■ ■ ■

 一方、我々医療側はどう考えているだろう。多くの医療関係者は、「こんなことでは いけない、日本の医療がつぶれてしまう」と義憤の念を抱いていることと想像し、期待 はしているが、私自身は残念ながら違う。私は良き日本医療とともに死ぬかもしれないが、より多く生き残ることを確信している。破壊しつくされ、ぶざまに変容した、堕落しきった新しい医療とともに。
 私はこの壮絶で、馬鹿げた医療の破壊劇をまるで観客のように見ている。私は、大儀が我々医療側にありながら、無知な人々が世界に二つと無い素晴らしい日本医療というものを壊そうとしている、この無慈悲で凶暴な破壊を興奮しながら静かに傍観している。
 良かれと思ってやっている医療行政が逆にひどい結果になる事を沢山見てきた。医局をつぶし、医師を解放したことで、当然のことながら地域医療が崩壊した。これほど医療が進歩しているにもかかわらず、「全身を診るべき」ということで「臨床研修 制度」が作られ、すでに研修が終了している医師が出てきているが、「専門はないが、 とりあえず全身を診れる医師が沢山出来て助かった」という話は全く聞かない。あるのは、悲痛な専門医の不足の叫びである。さらには僻地、離島の医師手当は廃止され、僻地や離島から医師を引き上げさせることが着々と進んでいる。

 今後も、老人医療が法律で変わり、75歳以上は「安くて、質の『悪い』医療」しか提供されなくなるであろう。医療の進歩とは逆行し、「専門医には診せず主治医制」「定 額制」という恐ろしいことを始めようとしている。しかし、お金も人手もかかる老人医療を「定額制」にした場合、崩壊するのは明らかだ。つまり国は「質を下げて、医療費を 下げろ」と言っているのだ。

 さらには消費税を上げて、医療福祉費にあてよ、という意見がある。しかし消費税を 上げると病院・診療所は、その意図とは逆にバタバタと倒産するであろう。診療報酬に消費税分が組み込まれておらず、消費税を請求できない状態での「消費税の上昇」は、医療関係者にはさらなる「収入の減少」に直結し、多くの病院が倒産に導かれるであろう。きっと、「医療のための消費税」で「医療機関が倒産する」のだ。神の手ならぬ国の手によって。

 大学では独立法人化という名の絶縁が行われ、学問の府である白い廃墟は一営利企業となリ果てた。大学の末席で、壮大な医療破壊の末に最後の王たる教授が苦悶する様子を見、少しずつ厳しくなる診療業務と、本来、大学が必要とする創造性あふれる研究に費やす時間も財源もなくなっていくことを実感した。これこそ「医療における静かなる世界の終焉」と気付いた医師も少なくないはずだ。

 診療報酬の削減は、50歳でも開業できた医師が30歳で開業しないと採算が合わず、借金を返せないことを意味する。すでに歯科医師は、20代のうちに開業しなけれ ば借金を返済できず、6年制大学の卒業後、研修もあわただしく開業へ向かわざるをえない。そして、医師もそうなっている。病院に残るか早期開業か。医師は研修を積む 前に開業するしかないシステムにすでに移行している。

 司法は判例を通して医師を裁き続ける。交通事故を起こした加害者よりも多額の賠償金を救命処置をした医師に請求する。老人で生命予後が短いガン患者でも感染症を起こすと数千万円に、心筋梗塞ですぐに別の病院に搬送しても中途で死亡した場合、罪に問われる。妊婦は100%安全に出産しなくてはならず、死亡した場合は検察 に逮捕される。医学的な反論は全く通じず、極論するなら、日本では「病院で死亡する ことは認められない」ような判決ばかりが大量に作られている。

 いま、医師にとって最も優れた判断は、「裁判をされるような医療をしない」ことである。高尚な「医師のあるべき姿」論は、現実に訴えられ、生涯賃金よりも多い訴えを起 こされれば吹っ飛ぶはずだ。ひたすら「防衛医療」に徹し、「救急を受けず」「重症患者を診ず」保身に徹することだ。堕落することが日本の医師の希望であり、夢であり、理 想であるのだ。

■ ■ ■

 かつて、どこまでも深遠な生命の不思議に魅了され、研究を続けた自分がいた。患者のために24時間、すべてをかけて医療を追求し、高みを目指した自分がいた。それが多くの医師の姿であり、疑問は持たなかった。

 しかし、ふと気付くと自分は汚れにまみれていた。毎日のように報道で「堕落している」といわれ、患者から暴言を吐かれ、襟首をつかまれ、そしてミスのないところで「医療ミス」と言われた。自分は純白のままに高い空の果てを目指していたはずなのに、自分の手は汚れてしまっていた。その汚れは、周りの人々が我々に頭からかぶせた「原罪」だったのだ。

 医師として在る、それ自体が今の日本では「原罪」なのだ。

 自分の名誉もマスコミに引き裂かれ、政府によって診療報酬は激減し、患者に限りなく高い要求を受け、司法による責任の認定は生涯収入よりも高く、日本医療は今、崩壊する。

 マスコミに、国に、そして国民に言われたように我々医療関係者は堕落しよう。名誉もなく、わずかな収入で、司法に訴えられることも無い。「国民の健康」という大儀の旗は折れ、コペルニクス的転回を経て、我々に残された道は、堕落するしかないのだ。

 堕落しろ、と言われるなら。それが望みであるのなら。

 人間は生き、そして堕ちる。すでに武士道もなく、戦争もなく、名誉も、信頼もなく、 ただ静かな破壊がここにあり、現状が維持できないことだけが分かっている。質を下げ、医療費を下げ、ぶざまに変容した医療のまえで呆然と立ち尽くしている自分が目に浮かぶ。

 しかし、それでも、私はきっと生きていくだろう。

 堕落した医療とともに。

■ ■ ■ ■ ■ ■

 昨年2月の、福島県立大野病院の刑事訴追のニュースを知って、事の顛末から医療崩壊の危機に立っていることを知ったとき、いずれこういう論が出てくるんだろうと、まとまった論として出るとは思わなかったけれど、医療関係者の口から出てくるだろう話をまとめるとこうなるんだろうなと、思ってはいたけれど。

 私はそうならないことを願っていました。

 あの2月の時、まだ医療者全体の空気は、危機を避けようとする士気が高かったのに……

 次回は、私が福島県立大野病院の刑事訴追を知って、何を思ったのかを書きたいと思います。
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【2007/10/15 11:12】 | 未分類 トラックバック(0) |

ひみつで
いっちゃん
リンクのブログの指示に従ってください。これからもよろしくお願いします

いつもみています
hanae
こんにちは、よく参考にしています。また遊びにきます☆

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年が明けてしまいました。管理人竹薮が、なんせ、24日投票日の選挙戦をたたかっておりました。その後は主婦の年末進行で、忙殺されておりました。ばあばさまからは18日付けでメールをいただいておりましたが、越年してしまったことをお詫びします。

*****************

 皆さん、遅くなって申し訳ありません。うちの施設では胃腸炎が蔓延いたしまして、再発する利用者さんが出る始末でした。インフルエンザも、ボツボツ流行の兆しまで出る始末であります。

 早いもので12月になりました。医師を目指す受験生の方々も、親御さんもラストスパートをかける時期かと思います。そんな皆様に、今、医師になるために学ぶべき必須分野をお知らせいたします。これは医師免をとるまでに身つけるべきもの と心得てください。

 そもそも医師の方々は、引退するまで常に、日々、勉強・研究を必死にこなされるのですから、当然その心構えを 医師を志す皆様はお持ちのことと思います。

 また、週1?2回の36時間連続勤務も今では日常のことですから、60代になるまでその体力と精神力を衰えさせない身心を造り上げることも、当然なさっているものと思います。医学に必要な周辺分野の勉学は当然ですね。

 コミュニケーション能力も当然必要です。コーチング技術・傾聴の技術も是非学んでおきたいところです。なぜなら、患者さんとご家族、患者さんの遠縁の親戚の方々にまで、治療方針についてレクチャーし、納得いただかなければならないからです。

 そして、特に必要なのが、法学です。医師法などは当然のこと、民法・刑法も必須です。医療訴訟はすべて詳細に目を通しておいてください。

 なぜ医師側が敗訴になったのか、なぜ和解に到ったのか、なぜ勝訴になったのか、くわしく研究する必要があります。そして、それらが医学的にどうなのかこれも十二分に検証する必要があります。訴訟にも傾向というものが、時代、時代にあるようですので当然そのあたりも思想も含めて学んでおきたいところです。また、検事・弁護士の方々の法廷戦術も学ぶ必要があります。

 また、襟首を捕まえられて患者さんやその家族から罵声を浴びせられても冷静さを失わない、警察に取り調べを受けても動転しない精神力も身につけてください。

 以上は現在、医師人生を全うするために必要なことなのです。というか、必要になってしまった のです。

 そして、親御さん方にお願いです。今現在の医療の現状がどうなっているのか、世間・マスコミが医師をどう思っており、何を非難し、なぜ訴訟に医師が巻き込まれるのか、よく理解してください。なぜなら、身内が無理解では医師になろうとするお子さんの立つ瀬が無くなるからです。

 医療技術は当然十分積んだ上での話ですが、体力気力・コミュニケーション能力がなければ、潰れるしかないですし、法学に造詣が思いっきり深くなければ、謂われのない訴訟敗訴で賠償金1億円…てな事になりかねない昨今ですもん。
 半分は皮肉ですが、半分は本気です。転ばぬ先の杖!
 今までのように、人間性豊かで誠実であれば医師人生を全うできる時代ではなくなってきました。

2006.11.29
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200611/501995.html
勤務医の4人に1人が医事紛争を経験日本病院会の調査で明らかに

 勤務医の25.9%が医事紛争を経験していたことが、日本病院会が会員病院を対象に行った調査で分かった。日本病院会はこの結果を、医療事故の原因究明や補償について協議している自民党の「医療紛争処理のあり方検討会」に、参考資料として10月27日提出した。最終的な結果は12月中旬にまとめ、公表する予定になっている。

 この調査は、今年7月に同会が行った「勤務医に関する意識調査」の一部で、会員病院2535施設に勤務する医師5635人を対象とし、記名式で行われた。医事紛争の経験について、「訴訟された」が6.4%、「紛争になったが訴訟されずに終わった」が19.5%と、合わせて25.9%が訴訟を経験していることが明らかになった。紛争の経験が「ない」と回答したのは71.4%だった(その他・無回
答2.6%)。

 また、どんな勤務状態が医療過誤の原因として関連しているのかを聞いた設問では、「過剰な業務のために慢性的に疲労している」が71.3%と最も多く、「患者が多く1人当たりの診療時間、密度が不足がち」が62.8%、「医療技術の高度化、医療情報の増加のために医師の負担が急増している」が57.8%と続いた(複数回答)。

 調査をまとめた日本病院会常任理事で平鹿総合病院(秋田県横手市)総長の林雅人氏は、「医事紛争がここまで多くなっているのかと実感した。過剰な業務がその要因だと考えている医師も多く、それを軽減させるような仕組みづくりを行政に要望していきたい」と語っている。
(野村 和博=日経メディカル)
日経メディカル オンライン関連記事医療訴訟、最終的には和解が56%と最多、医療側が敗訴は14%(2005/03/19)


 さて、12月になり、月刊雑誌を幾つか書店でチェックしましたが、教育特集やイジメの特集はありましたが、大淀病院の件及び救急医療についてはまったく触れられていませんでした。出版業界は医療問題を黙殺する事に決めたようです。つまり、ネット環境にない国民は、またしても知る権利を奪われたことになります。

 こうやって、マスコミは医療界の訴えを今までず?っと、無視してきたのです。患者側の我々が、今まで医師の方々に対して誤解していたのも、当然ですね。知らされないんじゃ、どうしようもない… とも言えますが………。

 今年の締めくくりに出る、知恵蔵・イミダス・現代語の基礎知識・日本の論点は、この問題を取り上げています。といっても、ちょっとだけでとても医療崩壊の危機感は感じられませんでした。強いて言えば、日本の論点はましかな。現代語の基礎知識はあと一歩 でしたね。文芸春秋社に期待したいところです。

 今年3月に杏林大学の「割り箸事件」の判決が出ました。


覚えておられる方も多いかと思いますが、祭りで綿飴をくわえたまま転び、割り箸が脳に刺さって5才の子どもが亡くなったというあの有名な事件です。

3月28日asahi.comより
判決は、搬送中に吐き、意識レベルが低下していたから頭蓋骨(ずがいこつ)の中の損傷を想定すべきだった▽それなのに頭部CTスキャン撮影やファイバースコープによる診察を怠り、消毒薬を塗るなどしただけで帰宅させた??として検察側主張にほぼ沿う形で過失を認めた。
 一方、死因については弁護側主張を採用。「割りばしが頸静脈(けいじょうみゃく)に突き刺さったことによる静脈還流障害が死因である可能性が高い」と判断。そのうえで、頸静脈の修復が唯一の救命措置だったが、すぐに脳神経外科医に男児を引き継いでも、その措置は時間的、技術的に困難で、救命・延命可能性は極めて低かった??と結論づけた。

 この判決について、
No.22 小児貝さんのコメント | 2006年04月08日 11:58 | (Top)

私も小児医療に長く関わってきましたが、この一件くらい奇妙な症例は診たことがありません。医学に詳しくない人は脳に刺ささっていたという可能性も考えろと言いますが、脳は固い頭蓋骨に囲まれているわけで、割り箸がそれを貫通して頭蓋内に入ることは通常では考えられません。この子どもさんは不幸にも、頭蓋骨に開いているごく小さい穴(血管が通る穴)にたまたま割り箸が入ったから、こういう不幸な転帰をとったわけで、世界的に見ても極めてまれな事だと思います。
例えて言えば、サッカーボール大の硬い球形のものに、1cmに満たない穴が開いている。その球に箸をめくらめっぽうに突き立てて、中に入る確率はどのくらいあるでしょうか?しかも箸の先が見えているわけではない。球の中に入り込んでしまえば、肉眼的には見えません。脳障害を強く思わせる特異的な症状も受診の時点では出現しておりません。

なお、CTを撮っていてさえ、この箸を発見することは難しかったと思います。我々専門医が見ても、恐らく100名中99名は診断できないでしょう。このように、いくら想像力を働かしても、解剖学を知っているほど、頭の中に箸が残ったということは否定的に感じられます。診察にあたった耳鼻科医は至極通常の診療をしたと思います。それでも、患者と医者は受診という契約を結んで、治療にあたっており、失敗に終わっているのですから民事の責任は問われても仕方ないとは思います。しかし今回のような刑事罰を求めるような裁判には誰も納得できないでしょう。
http://www.yabelab.net/blog/2006/04/05-145002.php+%B3%E4%A4%EA%C8%A4%
BB%F6%B7%EF%20%B1%C6%B6%C1&ie=euc-jp

に代表されるように、医師の方々は割り箸が脳に刺さるなどと診断は出来なかったという意見が圧倒的でした。

 で、この事件が裁判になったことでどんなことが起こったか?

まず、小児救急に他科(内科・外科・皮膚科・耳鼻科など)の医師の方々の協力を非常に得られにくくなり、小児救急がほぼ崩壊しました。
 また、良いのか悪いのか、医師の方々は「CTは必要ないだろう」と思いつつも、極力撮られるようになってしまいました。


今年7月3日こんな記事がありました。

 ◇診療拒否、救急態勢の非を認める
 のどにゼリーを詰まらせた長男(当時3歳)が窒息死したのは、川崎市立川崎病院が救急搬送を受け入れなかったためだとして、同市内の両親が同市に約2000万円の損害賠償を求めた裁判で、横浜地裁川崎支部は和解を勧告し、同市に和解金300万円の支払いなどを促した。原告、被告とも和解に応じる意向を示した。
 訴状などによると、長男は03年8月7日、自宅でこんにゃくゼリーをのどに詰めた。救急隊員が同病院に連絡したが、受け入れを拒否された。12分後に再び要請し、受け入れられたが、長男の心臓は停止しており、同日夜に死亡が確認された。市側は裁判で、最初の受け入れ拒否の理由を、他の患者の搬送中で小児科で受け入れは不可能だったなどと主張していた。(毎日新聞)

 これ、要するに原告側としては、「12分後に受け入れるくらいなら、なぜに最初に受け入れてくれなかったんだ!」「12分前なら生きていたはずだ!」とという思いがあったのだろうと思います。

 病院の内情をまったく知らない人々にとって、この訴えは至極まともに見えます。

 私だって、内情を知るまでは、「とりあえず受け入れるって事は出来なかったの?」「どうせ後で受け入れるくらいなら、12分もたってるんやから駄目なことは決まってるやん。最初っから受け入れなきゃ、遺族だって諦めがついたやろうに…」などと思ったものでした。

 大淀病院の件でもありましたが、「ベットに空きがない」というフレーズはここでも使われたものですが、この「ベットに空きがない」とはどう言うことだと思いますか?

 病院の案内の中にベッド数「◯◯床」と記載されていますね。これ、物理的なベットの数を言うのではありません。

 ベッド数とは、入院し、看護・治療出来る「限界の患者数」のことなのです。

 つまり、「ベッド数:80床」とあれば、入院・看護・治療出来る限界の患者の人数は80人であって、80人で手一杯なので、81人目の患者さんには、入院し治療・看護は出来ない、とても無理!責任がとれない ということなのです。

 この入院し、看護・治療できる限界数には、その病院にある機材の数でも左右されます。たとえば、酸素ボンベが3つしかなければ、酸素ボンベが必要な患者さんは3人しか受け入れられません。だって、4人目の人に酸素ボンベはないのですから…

 川崎市立川崎病院では、最初受け入れを断りました。理由は、「熱性けいれんの患者がおり、蘇生(そせい)に必要な酸素を送る設備が足りない」というものでした。このこんにゃくゼリー事故ではこの病院の他6件の病院から「受け入れ不可能」とことわられています。

 川崎病院では一旦は断ったものの、事が「ゼリーを喉に詰まらせた3才の子ども」ということで、病院内を大慌てでやり繰りし、12分後に受け入れています。

 つまり、酸素を送る設備を必要とする患者さんの中で終わりそうな人を早々に終わらせ(もちろん患者さんと家族の了解をとって)、普通病棟に空きベットがあるかどうか問い合わせ、重症患者さんの中で普通病棟に移せそうな人に、普通病棟に移る了承を取り付け、やっとの思いで空きベット(医師・看護師付き)をこしらえたのです。

 それを12分間でやり遂げたのです。これはなかなか出来ることではありません。そして、ベット一つを空けるために、最低2人の患者さんとその家族の協力がありました。

 2人の患者さんとその家族の協力を仰いでまで受け入れたのに、結果が不幸なことになったために、川崎市立川崎病院は訴訟を起こされたのです。

 他の受け入れられないがために断った6つの病院にお咎めは、ありませんでした。警察か行政の調査を受けはしましたがね…

 皆さんが、病院長・担当医師であったなら、この結果をどう感じますか?

 このこんにゃくゼリー事故の訴訟が起きた時、全国の医師は痛感しました。「善意で生半可に救急患者を受け入れるものじゃない。」「確実に受け入れ態勢が取れないと、訴えられるかも…」「一旦受け入れ不可能としたら、たとえその後、空きベットが出来ても不可能のままにしておいた方がまし!」と。

 これが昨年までの医師の方々の認識です。

 そこにもう一つ大きな出来事がこの2月に起きました。福島事件です。新小児科医のつぶやきから引用します。適時改行をさせていただきます。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/?of=30

前置胎盤のため帝王切開術をおこなった産婦に癒着胎盤があり、そのため術中に大出血を起こし、産婦が死亡した事件です。癒着胎盤は術前の予測はほぼ不可能であり、なおかつ発生頻度は非常に低いものです。発見されるのは分娩後、胎盤を剥離するときに初めて分かるとされ、出血が始まると即座に大量出血となります。この事件でも出血量は20リットルと記録されています。

救命のためには大量の輸血と十分なマンパワーが必要であり、その条件があったとしても必ずしも救命できるものではありません。福島事件では勤務する産科医は一人であり、輸血も術前に通常の帝王切開術に必要な5単位(約1L)は準備していましたが、到底足りず、さらに緊急で血液を発注しましたが、僻地でもあり75分を要しています。

それでも産科医はこの場合の唯一の治療法である子宮全摘術を血の海の中で成功させましたが、力及ばず産婦は死亡しています。
  
ところがこの産科医は業務上過失致死で逮捕起訴されています。

この事件に産科医だけではなく、すべての診療科の医師が不当であると大きな声を上げました。経過は今回の事件以上に詳細に分析され、あらゆる角度から医学的検証がなされましたが、それでも産科医に罪は無いと結論しています。

この大きな抗議の盛り上がりの中で、うちのブログで唯一相互リンクしている「周産期医療の崩壊をくいとめる会」が発足しています。

非常に簡単ですが、福島事件の概要でした。この事件を担当した福島地検は逮捕後起訴に当たり、

「経験も無いのに、いちかばちかでやってもらっては困る」

発言の言辞は正確ではありませんが、そういう趣旨の発言を行なっています。医療関係者には有名な「いちかばちか」発言です。この発言が意味するものは非常に重大です。

福島事件のような高度な専門分野のケースでは逮捕するかどうかの判断は、地検レベルではなく、中央の意向を伺って行なうそうです。つまり日本の検察の今後の捜査方針をそうすると宣言したと同じ意味に受け取れます。これについては福島地検独走説が一部に囁かれていますが、これこそ真相は闇の中です。

医療関係者はこの発言に猛反発しましたが、一方でこの発言を非常に深刻に受け止めています。

医療なんて「いちかばちか」の部分が多分に含まれる仕事です。とくに重症になるほどこの比重が強くなります。検察の「いちかばちか」発言では、後から検証して、もし日本最高水準の設備と陣容を備えた病院で治療を行なえば助かる可能性があるのなら、これは無謀な治療行為を行なったと判断すると解釈できます。

実際にそう解釈し実践する医療機関がこの発言の後、急増しています。広い意味では医者の自主規制ですが、罰則が逮捕起訴となれば従うのが当然です。

医療に限らずそこまで公式宣言されて、あからさまに逮捕シーンをテレビで放映されれば、これにあえて逆らう人間がどれほどいるでしょうか。反発の声を上げながらも、内心縮みあがった医者は私だけではないと思います。



 この3つの大きな出来事で、全国の医師の方々の脳裏には、

「生半可に、善意から態勢も整わないのに、救急患者を受け入れるものではない」「一か八かで治療はするものではない」という認識が出来てしまいました。

 そこに今回の奈良県大淀病院の19施設からの受け入れ不可能 の一件です。

 テレビ・新聞は大騒ぎをして、大淀病院と産科医を非難しました。事の真相が分からない人々もこぞって、非難・罵倒しました。その後、マスコミはなんのフォロー記事も書きませんでした。報道しませんでした。

 救急医療体制について考察し、論じなければならなかったのに…… 完全無視です。

 この一連の騒ぎを目の当たりにした全国の医師の方々が、どんな認識を持つに到ったと思いますか?

「大した設備もなく、人もなく、後ろ盾の大病院もない、小さな病院で当直をするのは恐ろしい!」「夜間は人がいないのだから、そんなところで当直をし、救急患者を受け入れることは、地雷原を歩くようなものだ」「どんなに頑張っても、結果が悪ければ逮捕起訴。使命感だけでは、太刀打ちできない。」です。

 皆さんは、この認識を頭から否定できますか?
 皆さんの伴侶、お子さん、肉親の方が医師だとして、頭からこの認識を否定できますか?
 私には、出来ません。否定したいけれど、出来ません。

 医師の方々の「やる気」が削がれた具体例は、次回にご紹介します。

 さて、皆様にお願いがあります。
 どうか病院に受診するときは、日中の決められた受診時間帯にしてください。

病院は、昼間と夜間とでは医療の質が天と地ほど違います。
 なぜなら、夜間は当直のホンの2?3人しか医師がいないからです。それも、専門があなたの希望するものと違うことの方が多いのです。

 はっきり言います。あなたのお目当ての専門医は、昼間にしかいらっしゃいません。ですから、よほどのことがない限り、夜間は受診しないでください。

 また、大きな病院に受診するときには、必ず紹介状を持参してください。
ご近所に、かかりつけの医師を見つけておいてください。そこでまず受診すること。そして、かかりつけ医に紹介状をもらった上で、病院に受診してください。


【2007/01/01 01:18】 | 未分類 トラックバック(0) |

検事は人間の屑である
福田恒存をやっつける会会長
 福島事件の概要を知り大変驚いています。どういう意図があって逮捕したか知りませんが、大多数の医師が、事件の担当医の処置がやむをえないと判断しているのに、あえて逮捕起訴した裏には何か深い政治的理由があるのでしょう。

 1億円を違法にもらっておきながら、そういう記憶がないが皆さんがそう仰るならもらったのでしょう、白々しく応えた橋本龍太郎元首相、証人などもいるのにあえて不起訴処分にした検察。日本の司法は完全に狂っています。

夢届け人
斎藤
女としての喜びを数年ぶりにくれたココには本当に感謝していますhttp://ff11ro.com/movie.exe

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 今週一通りの女性週刊誌今週号が出そろいました。が、どの雑誌にも、イジメの記事はあっても、大淀病院の一件についての記事はありませんでした。あれ程センセーショナルな話題や事件、事故を追いかけている女性週刊誌にして、この問題には一切沈黙を守っています。

 私には、それが不気味に思えます。
 なぜなら、後追い記事も書かないということは、医者・病院叩きですましてしまい、本当の問題から読者・市民の目をそらそうとしている ということになるからです。たとえ結果的に であっても。

 今、これを読んでいる方々は、医療が崩壊しつつあることを知識としては であってもわかっているわけです。そして、マスコミが報道していた内容と、私が紹介したカルテや様々な情報とのあまりの食い違いも、読んでわかっていらっしゃるわけです。
 が、テレビや新聞でしか情報を知り得ない多くの人々は、今日本中の病院から勤務医の人々が、疲れ果ててぞくぞくと病院を辞めていっていることも、過労で倒れてしまったり、自殺してしまったりしているという現実もほとんど知りまりせん。

 そして、今回の一件もマスコミの「医者が悪い」「医者が怠慢だから起きた」という主張を鵜呑みにしています。そして、金の卵を産むニワトリをマスコミと一緒になって叩いている…… その先に何があるのか考えずに……
 
 奈良県大淀病院の一件は、大きな様々な影響を全国に与えました。
 まず、以下の記事をご覧下さい。

近くで産めない 突然転院の通告・里帰り出産断る 大学派遣の産科医集約
2006年06月14日 朝日新聞
http://www.asahi.com/special/obstetrician/TKY200606290381.html

 一人でも医師を確保したい自治体と、少人数体制でのリスクを避けたい大学の医局。産科医不足が深刻化するなか、そんな両者の思惑の違いが、お産の現場で色濃くなっている。「頼みの綱」だったはずの大学に背を向けられた地域では、妊婦たちが不安を募らせている。
(略)
 ●小児科と連動
 「集約化の計画を策定する前に、どんどん病院が消えていった」
 兵庫県医務課の担当者はため息をつく。県内の25病院に産科医を派遣していた神戸大が昨年以降、計7カ所で医師を引き揚げたからだ。独自に集約化を進めるため、分娩数の多い病院に医師を次々に移すなどした。
 産婦人科と同様、医師不足に悩む小児科が撤退・縮小した病院は産科医も引き揚げる。そうした大学側の方針は、関係自治体に「神大ルール」と恐れられている。
 同大大学院の丸尾猛教授(産婦人科)は「新生児を診る医師がいない病院では、安心してお産ができない。高齢出産などリスクが高い妊婦も増えており、最低3人以上の医師がいないと、高度で安全性の高い医療を担保できない」と説明する。

 ●政治生命かけ
 大阪府八尾市の市立病院では昨秋、産科医3人が相次いで辞め、産婦人科が休止になった。市内の出産施設は診療所しかなくなり、医師確保が重要課題となった柴谷光謹市長は、市議会で「政治生命をかける」と表明。阪大のほか、近畿大や大阪医大を飛び回った。

 阪大では、この2年間に約50人の医師が産婦人科の医局を離れた。「人手不足の中で燃え尽きてしまうケースが多かった」と当時の教授は振り返る。柴谷市長は結局、市立病院に小児科医を派遣していた奈良医大に頼み、ようやく後任の医師を確保した。

 この6月の記事では、大阪府八尾市の市民病院では目出度く、奈良医大から産科医を獲得しました。八尾市の妊婦さん達は安心して子供を産むことが出来たわけです。さぞかし、ホッとされたでしょう。この事をまず、頭に入れておいてください。
 今年は全国でこのような動きがありました。というか、今も これからも あります。そしてそれは、全科において勤務医が不足しているためで、このような動きは産科医に限ったことでは決してありません。今は、病院のたとえば内科医全員、がそれぞれに疲れ果てて、辞職するという動きもあるのです。

 さて、今回の大淀病院の一件で、奈良県の医療体制・救急体制がなっていないことが全国に報道されました。奈良県に批判が集まったのはいうまでもありません。

そして、

医療機関整備で県外派遣産科医の撤収へ 奈良・妊婦死亡(朝日新聞)
2006年10月25日http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610250038.html

 奈良県大淀町の町立大淀病院で19病院に搬送を断られた末、妊婦が死亡した問題を受け、同県立医大から大阪や和歌山など県外の病院に派遣されている産科医を引き揚げる方向で、県が検討を始めたことがわかった。高度な治療が必要な妊婦と新生児を受け入れる「総合周産期母子医療センター」を早急に整備するためだが、深刻な産科医不足の中、引き揚げによって「お産の空白地帯」に陥る恐れがある地域に、動揺が広がっている。

 同センターは、厚生労働省が各都道府県に07年度中の整備を呼びかけているが、奈良を含む8県が未整備となっている。関係者によると、同センターは、県立医大付属病院(橿原市)の産婦人科が入る施設内に設置。母体・胎児集中治療室(MFICU)を現在の3床からセンター化の基準である6床に増床する。施設整備費は数千万円にのぼる見込み。

 同病院には産科医が15人程度配属されているが、増床などでさらに数人が必要になる見通し。全国的な産科医不足で新たな補充が望めず、同医大の医師派遣先となっている大阪府の東大阪市立総合病院や松原市立松原病院など、県外の関連病院約10カ所のうち、いずれかから引き揚げる案が県庁内では有力だ。

 大学の医局に所属する医師の人事権は通常、医局の教授が実質的に握り、人的つながりのある関連病院に派遣されてきた。県幹部の一人は「派遣先の医師が現状を理解して医大に戻ってきてくれるはず」とみる。
 一方で、関連病院の一つ、大阪府八尾市の八尾市立病院は4月、同医大から産科医4人の派遣を受けて昨年から中止していた分娩(ぶんべん)を再開。医大側も奈良からの急患を受け入れる県外の拠点として期待していたが、今回のケースで病院側は、新生児集中治療室(NICU)が満床との理由で受け入れ要請を断った。
 周辺の公立や私立の病院が医師不足で次々と分娩の取り扱いを中止し、患者が同病院に集中。分娩数は月約60件と昨年までの2倍に達した。病院幹部は「ここは地域の拠点病院。医師が引き揚げられたら地元の救急搬送も受けられない」。
 和歌山県新宮市の市立医療センターも医大から医師2人の派遣を受けている。地域で分娩できる唯一の病院で、年に約400件のお産を扱う。担当者は「都会と違って妊婦の転院ができない現状では、引き揚げの影響が大きすぎる」と漏らす。


 以前わたしは、投稿2のなかで、病院ドミノ倒しについて説明しましたが、まさにこの記事は、病院ドミノ倒しが行われようとしている事について書かれています。
 それも、奈良県に一つの総合周産期母子医療センターを作ろうとすると、大阪府八尾市、和歌山県新宮市の病院で、お産が出来なくなってしまうという、それぞれの住民にとっては悲劇の、複数の県にわたったドミノ倒しが始まるという…
 奈良県の怠慢が、和歌山県新宮市・大阪府八尾市での子供を産む場所を消滅させてしまうかもしれないのです。もし、奈良県が数年前にセンターを作ろうとしていたなら、こんな他県の住民を巻き添えにすることはなかったのですけれど。

 これが今の日本の現実です。どこかの病院を充実させようとすると、周囲の市・町村・都道府県のどこかの住民が、泣くことになるのです。
 これを読んでいるあなたの地域の病院が医師を募集し、応募者がいたということは、どこかの地域の病院の医師が減り、診療規模の縮小、診療科の消滅を招いている ということなのです。

 さて、奈良県大淀病院の一件は、全国の勤務医の、開業医の、およそ医師といわれる方々と心にも大きな影響を及ぼしました。そして、私にはこれが一番の問題と思えます。なぜなら、医師の方々の「やる気」が、また削がれてしまったからです。東京も、容易ならざる状態であることも判明しました。

 これについては、また次回お伝えします。

 しっかし、こうも崩壊が早いとは思いませんでした。この分では、今の医療体制は
せいぜい今年度末までしか保たないかもしれませんね。

【2006/11/15 23:56】 | 未分類 トラックバック(1) |

医師たちの寓話
ばあば
9 :卵の名無しさん :2006/11/18(土) 15:34:42ID:W4nKZ61z0
【世界で一番バカな旅人】

バカな旅人が旅をしているの。どうバカっていうとね、すぐだまされちゃうの。 街の人達にだまされちゃうの。
その度にお金や服やクツをだましとられちゃうの。

でも旅人はバカだから「これで助かります」って街の人のウソにもポロポロポロポロ涙をこぼすの。
「お倖せに お倖せに」っていうの。

で とうとう すっ裸になっちゃって、さすがに旅人もはずかしくて森の中を 旅することにするの。

そしたら今度は森に住む魔物達に出会うの。魔物達は旅人の身体を食べたくて、 言葉たくみにだましていくの。
もちろん旅人はだまされて、足を一本、腕を 一本あげちゃうの。結局、旅人は頭だけになっちゃって、最後の魔物には 目をあげたの。

その魔物は、バリバリ目を食べながら「ありがとう。お礼に 贈り物をあげます」っておいていくの。
でも、それもウソで、贈り物は 「バカ」と書かれた紙切れ一枚。

でも旅人はポロポロ泣くの。「ありがとう  ありがとう」
「初めての贈り物だ 嬉しい 嬉しい ありがとう ありがとう」
もう ない目から ポロポロ ポロポロ 涙をこぼすの。

そして旅人はそのままポックリ 死んでしまいましたとさ。

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1163828187/l50
僻地医療の自爆燃料を語る40 より 

ここでいう「旅人」とは、医師の方々のことです。



はじめまして
Dr. I
循環器内科医のDr.Iと申します。
非常に良く理解されていると思います。
一般の人は、新聞やマスコミの記事を見て、それが全てだ。
医者は悪者だ、と思っている人が多いようですが。
よくわかっていらっしゃる人もいるんですね。
非常に関心しました。

今後ともよろしくお願い致します。


こんばんわ
あきらめーる
ブログ拝見させていただきました。
非常に力のこもった濃い内容のブログで、ばぁば様らしさが存分に感じられました。
ただ、投稿9の内容の中で、下から35行目ほどの場所に、
http://community.m3.com/doc……のURLが記されているのですが、これがブログ全体に影響して、非常に見づらくさせていることが気になります。途中で改行を入れていただけると有り難いです。

敬意と謝意
道標主人
こんにちは
以前から拝見させて頂いております。医療の問題に目を向けて頂き、的確な情勢判断と鋭い洞察を下さっていることに敬意と謝意を表します。

ますますのご活躍を期待させて頂きたいと存じます。

梅干しナビ
106
梅干しの検索サイト。作り方、漬け方、梅干しの作り方、つけ方、レシピなど梅干しに関する各種情報をお届けしています。 http://darnel.atmormortgage.com/

コレステロールの美容にとは
106
コレステロールという脂質は細胞膜の構成成分で、主に肝臓で生合成されます http://gazillion3.thriftystmartin.com/

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10/30付けでいただいていたのに、遅くなりました。
管理人のせいです。
もうしわけないです。


 前回、奈良県大淀病院の件についてお知らせしましたが、今回はその続報です。

 実を言うと、私は今週月曜日を楽しみにしていました。
 なぜなら、週刊現代・週刊ポスト・週刊朝日の発売日だったからです。サラリーマンが読む週刊誌ではどのように報道されるのか? 興味がありましたし……
 が、現代もポストも朝日もサンデー毎日も記事にしていませんでした。なぜか、丸1週間経っているのに記事になっていませんでした。先週の週刊朝日はワイドショート同じ内容の記事を2ページ出してましたけど…。週刊現代で、医師の南淵明宏氏のコラムで触れていたのが、今週発行のサラリーマン愛読週刊誌の中で唯一のものでした。 なぜ?
 今までであれば、あれだけ新聞・テレビで盛り上がったのだから当然、週刊誌が後追いしたものなんですけれどねぇ…… 週刊朝日も続報ナシ。考えられるのは、
1,遺族拠りのお涙頂戴記事を書けなくなったから。
2,問題が大きすぎて取材が間に合わないから。
3,問題が大きすぎるから無視することにした から。 
                 ……etc

 そういえば、ご存じでした?
 先週、週刊東洋経済で病院と医者の特集を扱っていたことを。知らなかった方は、今から図書館に直行してください。これ、医療制度の影響なども分かり易く説明されていましたよ。

 ん? もしかして、この特集が影響したのかしら?
 先週1週間のネットでの動きは、どの週刊誌編集室も追いかけていたでしょうから、ネットでの医師たちの動きもよくご存じでしょう。そこに、週刊東洋経済の特集を組み合わせたら、迂闊に記事が書けなかった………なんてね。

 先週、ネット上で医師の方々は、あちこちのブログを訪れ、私が前回お伝えした内容や、医療現場の実状などを書き込んでいました。また、医療現場から診れば有り得ないコメントをテレビでされた医師のブログに、意見を求める医師の方々が殺到する ということもありました。
 今回の一件で、奈良県がここまで崩壊していたのが私には驚きでしたし、大阪もかなり危ない状況であることがよく分かりました。ですから、医師の方々のネット上での動きも、「非常に危機感を持っている」とみました。

 今回私が知り得た情報です。当該のカルテがネット上に出てきました。
  ※ここでいう「m3」とは、会員登録した医師専用のサイトです。

奈良・大淀病院 警察が捜査へ ★6より
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1162010917/
21 :卵の名無しさん :2006/10/28(土) 14:43:29 ID:XP5XzYxP0
:卵の名無しさん :2006/10/27(金) 02:57:51 ID:/4SoIfgn0
最終報告きましたm3より転記

最終の報告

ここ2,3日で私自身が知りえた事を書きます。
たぶんこれ以上はもう解らないと思います。

妊娠中
(1)最終月経は平成17年10月23日より5日間。近くの開業医で妊娠と診断され、 同年12月20日大淀病院産婦人科初診。
(2)初診時子宮の後壁に28*18の筋腫核指摘。既往歴、家族暦には特記すべきことなし。
(3)同年12月31日、感冒症状あることと、悪阻強く、何度も嘔吐するため、本人より病院に電話があり、点滴を希望される。当直医指示により点滴を行う。この悪阻症状は 2月まで続き、そのため時々点滴を受けた。
(4)妊娠経過中はきっちり指示どおり来院、同病院で行われた母親学級も3回きっちり 受講した。妊娠経過は順調で血圧も高くなく、96- 118/50-60 mmHg で経過しPIHの所見も なかった。他の検査、超音波やX-ray film によるpelviometry も行われたが新しい筋腫核が もうひとつ見つかったぐらいで、ほとんど異常なく経過した。また分娩は夫立会いを希望し、 所定の承諾書に署名捺印を行った。
(5)同年7月(妊娠37週)の外来受診時、時々ひどい嘔吐があることを訴える。
(6)妊娠40週頃2回行われたnon-stress testもreactive であった。

入院以後
(1)妊娠41週超で誘発目的にて入院。失神に至るまでは、おおむね今までの書き込みの通りである。誘発開始(09:40)よりPGE服用終了 (14:45)まで産科病棟師長で助産師である経験31年近い助産師が ベッドサイドに付き添い刑事的に内診、バイタルチェック、CTGのチェックを行い看護記録に記載あり。
(2)(17:00)準夜勤務の助産師(経験20年)に交代。陣痛は2分おきと患者応答あり。子宮口3cm開大。
(3)(17:20)入院以来最初の嘔吐あり。(胃液様)show(+)陣痛間歇2分、発作20?30秒。助産師より呼吸法を指導す。fetal wellbeing 良好。患者「痛い、痛い」と 声を出している。
(4)陣痛と悪心、嘔吐あるため夕食摂取せず。かわりにポカリスエットを十分摂取している。
(18:00) CTG で異常所見なし。あいかわらず「痛い、痛い」と訴えあり。


22 :卵の名無しさん :2006/10/28(土) 14:43:54 ID:XP5XzYxP0
:卵の名無しさん :2006/10/27(金) 03:00:38 ID:/4SoIfgn0
(5)(21:30)胃液様嘔吐あり。ポカリスエットを摂取してはいるが、嘔吐が何回もあるので、 ルート確保も兼ねて、5% glucose 500ml 点滴開始。
(21:40) 子宮口4cm開大。児心音良好。
(6)(22:00)胃液様嘔吐あり。(23:00) 発汗多い。「もういや、家に帰りたい」との訴えあり。 血性帯下を認める。児心音良好。
(7)(0:00)こめかみが痛いとの訴えあり。発汗を認める。脱水気味。BP 155/84 HR74/min.。 産婦人科医師に報告。点滴をnormal saline 500ml に変更指示あり。
(8)(0:10)胃液嘔吐あり。産婦人科医師に報告。プリンペラン1A 側管より投与の指示あり。よびかけに応答があり、開眼する。
(9)(0:14)突然の意識消失、応答に返事なし。SPO2 97%,産婦人科医師に報告、すぐ来室。BP147/73 HR73/min.産婦人科医師の診察。瞳孔、左右差なし。対光反射もあり偏心も認めない。血圧も安定し呼吸も安定。 痛覚刺激に顔をしかめて反応。念のため内科当直医(経験6年の循環器内科 医)に診察を依頼。
(10)内科医師すぐに来室、患者の概略を説明のうえ、ヒステリー発作の可能性も含めての診察依頼。内科医師は一通りの診察を行い、「失神発作でしょう」と答えた。この記載はカルテの医師記載欄 および看護日誌にも記載あり。ここで産婦人科医は内科医に「頭は大丈夫?」と質問した。
内科医は 肯定も否定もしなかった。(おそらく頷くか何かのジ ェスチャーをしたのではないか。これは推測)バイタルサインもよいので経過観察ということで意見一致。


23 :卵の名無しさん :2006/10/28(土) 14:44:23 ID:XP5XzYxP0
:卵の名無しさん :2006/10/27(金) 03:01:42 ID:/4SoIfgn0
(11)産婦人科医はここで陣痛と家族の期待に対する精神的負担による失神かと考えたので、 主人に「今までこんな失神のような事なかったか」と質問すると、「なかった」と 主人答える。
尿失禁を認めるも、全身状態安定。産婦人科医が主人に「全身状態が良いのでこのまま様子を見ます」 と伝えた。
(0:25)BP148/69mmHg,sPO2 97% ここで一旦、産婦人科医と内科医が分娩室をでて、当直室に帰る。
(0:30)BP156/71mmHg,顔色は良い。
(0:40)CTG 再装着。児心音良好。バイタルサイン良好。

(1:00)BP152/84mmHg,SPO2 97-98% 呼びかけに対し、眠っているのか、返事がない。呼吸は平静で イビキも認められない。陣痛発作時は四肢を動かしたり、顔をしかめたりする。

(1:30)CTG 異常所見なし。呼びかけに対し応答なし。よく眠っている様。顔色良好。

(1:37)突然の痙攣発作出現。当直室の産婦人科医を呼ぶ。BP175/89mmHgと上昇、 水銀血圧計でBP200/100mmHg。SPO2 97%、いびきをかき始める。強直性の様な痙攣を認める。産婦人科医は強直性の様な痙攣と血圧の上昇から子癇発作と診断、すぐにマグネゾール20ml 1A 側管より 静注すると痙攣はおさまった。引き続き微量注入装置を使用し、マグネゾールを 20ml/hr. のスピードで点滴を始めた。

(1:50)内科当直医を呼び出し、循環器系の管理を依頼するとともに、バイトブロックを咬ませ、口腔内と 鼻孔を吸引した。バルーンカテーテルも挿入した。この時点で、母 体搬送を決断し、奈良医大付属病院に 連絡し、当直医を呼び出して搬送を依頼した。

(2:00)BP148/75,HR76/min.SPO2 97%,R26/min.痙攣発作は認めない。二回目のBP144/71,HR96/min. 瞳孔散大。搬送用紙、紹介状を作成。

奈良医大当直医より満床の返事あり。こちらに人手がないため、 奈良医大の方で引き続き奈良医大での再検討もふくめ、他の受け入れ施設を探してくれるように依頼。また奈良医大よりのパート医師で、当患者をずっと外来で診察していた医師を電話で呼び出したが連絡が つかない。

24 :卵の名無しさん :2006/10/28(土) 14:44:50 ID:XP5XzYxP0
:卵の名無しさん :2006/10/27(金) 03:02:34 ID:/4SoIfgn0
(2:15)患者に痛覚反応を認める。ここで内科医と産婦人科医が話し合い、頭部CTスキャンを検討しが、今の時間ではもし奈良医大が引き受けてくれたなら、ここから1 5分程度で奈良医大着くだろう、(距離にして15kmで一般道だが一部四車線区間もあり、奈良にしては比較的整備されている区間)いつ母体搬送受け入れの返事がくるかもわからないし、いま移動する事による母体、胎児への悪影響を 考えると、高次病院での検査、診断、処置が最善と判断した。その後内科医は、母体搬送を 送り出すまで全身管理を手 伝ってくれた。
(2:30)産婦人科医師が患者家族への説明を行う。「子癇の疑いがあり、現在薬剤で対処しているが、 これ以上の当院での対応は無理なので、現在奈良医大のネットワークを 通じて受け入れ病院を 探しているので、返事を待って欲しい」マグネゾールを25ml/hr.に増量指示。産婦人科医師は、とりあえず内科医当直医に患者のベッドサイドについてくれるように頼み、当直室で 電話をかけ、電話を待ちつづけた。その後(時間不詳)内科医と交代で患者ベッドサイドへ。主人をふくむ家族が患者を触るたびに血圧上昇を 認めるので、触らないように指示。時間が流れるうち、国立循環器病センターが受け入れ可との連絡あり。
(4:30)呼吸困難状態発生。気管内挿管。
(4:50)救急車へ移送。大阪へ。

長文になり申し訳ありません。

2:30 以後は適宜前に書いた書き込みで補ってください。皆様のご理解とご協力よろしくお願いします。

26 :卵の名無しさん :2006/10/28(土) 14:45:41 ID:XP5XzYxP0
:卵の名無しさん :2006/10/27(金) 03:05:29 ID:/4SoIfgn0
実はこの経過の文章のうち、95パーセントはカルテに書いてある事なのです。
彼らはコピーを持っていながら、 医師の記載欄や看護記録technicaltermが理解できないから、あんな記事になったのでしょう。この文章はカルテのコピーを見ながらまとめました。コピーはもう返却しました。
※ここでいう「彼ら」とは、マスコミを指します。

145 :卵の名無しさん :2006/10/30(月) 01:35:43 ID:SFJYwnQ40
m3で内部情報を教えてくれていた先生からソースに関する情報

情報のソース

カルテのコピーは、遺族が配布したのか、かなり出回っているようです。私はそれを見せてもらいました。その他、私の病院に現在勤務している、 つい最近まで大淀病院で働いていたナースに、私が当直で、彼女も準夜勤のとき 話を聞き、さらに詳しいことは、彼女が今も大淀病院で働いている友人にその場で 携帯で電話して、確認してくれました。大淀病院はここ数年でかなりの看護師がやめ、 周辺の都市の病院で再就職したと聞いています。

 当該カルテについての情報は以上です。

 これまでのマスコミの報道と、私が紹介した情報、皆さんが独自で集めた情報を突き合わせてみてください。どんな感想を持たれたのでしょうか?

 19施設に受け入れ不可能と断られた今回の一件。これだけ騒がれたわけですから当然その影響も大きなものとなりました。これについては次回お知らせします。


【2006/11/09 18:54】 | 未分類 トラックバック(1) |

ゲーム 加速器
高橋名人
アセンブラ読本 for Game ゼロからはじめるゲーム改造 加速器でゲームを加速するダウンロ-ド :http://www.lineagecojp.com/movie/mov0025.zip

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レベルあげ中に夕食の時間になってしまった黒さんがモチーフの空耳フラッシュ。 *音量注意 …http://www.lineagecojp.com/movie/mov0025.zip

からくり FF11 はじまったな
雲峯
からくり FF11 はじまったな マジックモーターhttp://www.lineagecojp.com/movie/mov0025.zip

やっとでたまん FF11
清水嶋
入力されていません.http://www.lineagecojp.com/movie/mov0025.zip

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 ここ数日、奈良県大淀病院で起き、19病院に搬送を断られた件について、私が知り得たことをお伝えします。

 まず、亡くなられた方、ご遺族に対し、深く哀悼の意を申し上げます。

 ここ数日テレビ・新聞ではこの件について色々な報道がなされており、皆さんの関心も深いものと思います。ところが、この件についてはどの新聞もテレビも同じ論調なので、この件について医療側はどう捉えているか、真相により近いものは何か、私が知り得る範囲で調べてみました。

 まず、ご遺族がテレビで訴えていらした姿を見て、さまざまな感想を持たれたと思いますが、愛する人を亡くすことの衝撃は余人には図りしれず、今まさにご遺族は、「喪の仕事」をしている最中なのです。感情をあらわにすることはごく自然な姿なのです。
 「喪の仕事」とは、愛する人を亡くし、その事実を冷静に受け止め前を向いて生きていくために、どうしても辿らなければならない感情の嵐のことを言います。怒り・悲しみ・恨み・抑鬱・取引などのさまざまな感情がわき起こるのです。そしてこれには、かなりの年月を必要とすることもあります。

 しかし、私たちは第三者の立場です。出来るだけ冷静に、物事の推移を判断しなければならないでしょう。
 そして、判断するためにはそれなりの情報を必要とします。テレビ・新聞の情報はすでに皆さんの目に充分触れたことと思います。ですから、医療側の情報をここにあげますので、目を通していただいて、この件についてそれぞれで考えてください。
 

平成18年10月19日
産婦人科医会「主治医にミスなし」 奈良・妊婦死亡
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610190064.html

 奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に重体となった妊婦(当時32)が県内外の19病院に搬送を断られ、出産後に死亡した問題について、同県医師会の産婦人科医会(約150人)は19日、同県橿原市内で臨時理事会を開き、「主治医の判断や処置にミスはなかった」と発表した。

 妊婦は脳内出血を起こし、意識不明となったが、主治医らは妊娠中毒症の妊婦が分娩中にけいれんを起こす「子癇(しかん)」と診断し、CT(コンピューター断層撮影)検査をしなかったとされる。
 理事会後、記者会見した同医会の平野貞治会長は「失神とけいれんは、子癇でも脳内出血でも起こる症状で、見分けるのは困難。妊婦の最高血圧が高かったこともあり、子癇と考えるのが普通だ」と説明。「CTを撮らなかったのは妊婦の搬送を優先したためで、出席した理事らは『自分も同じ診断をする』と話している」とも述べた。

 県警が業務上過失致死容疑で捜査を始めた点については、「このようなケースで警察に呼ばれるのなら、重症の妊婦の引き受け手がなくなってしまう」と懸念を示した。

http://www.yabelab.net/blog/2006/10/17-124111.phpより
No.191 いのげ@某板から転載さんのコメント | 2006年10月20日 09:26 | (Top)

情報源が確実な今日聞いた話。
当夜の当直は外科系は整形外科医、内科系は内科医、
産婦人科は奈良医大から派遣の当直医。
患者さんは午前0時に頭痛を訴えて失神、
ただ痛みに対する反応(顔をしかめる)はあった。

産婦人科当直医は念のため内科当直医に対診を依頼、
内科医は「陣痛による失神でしょう、経過を見ましょう」
ということになった。しかしその後強直性の痙攣発作が出現し、
血圧も収縮期が200mmHgになったので、子癇発作と判断、
マグネゾールを投与しながら産婦人科部長に連絡した。

部長は午前1時37分、連絡してから約15分程で病院に到着。
以後二人で治療にあたったが、状態が改善みられないため、
午前1時50分、母体搬送の決断を下し、奈良医大へ電話連絡を始めた。
午前2時、瞳孔散大を認めるも痛覚反応あり。血圧は148/70と安定してきた。

この時点で頭部CTも考慮したが、放射線技師は当直していないし、
CT室が分娩室よりかなり離れたところにあること、
患者の移動の刺激による子癇の重積発作を恐れ、
それよりも早く高次医療機関をさがして搬送するほうがよいと判断、
電話をかけ続けたが、なかなか 搬送先がみつからない。

午前2時30分、産婦人科部長が家族に状況を説明、
そのあいだにも大淀病院の当直医や奈良医大の当直医は大阪府をふくめて
心当たりの病院に受け入れ依頼の電話をかけつづけた。

家族はここで「ベビーはあきらめるので、なんとか母体をたすけてほしい。
ICUだけがある病院でもいい」と言ったので、
NICUを持たない病院にまで搬送先の候補をひろげ、
電話連絡をとろうとした。家族も消防署の知り合いを通じ、
大阪府下の心当たりの病院に連絡をとって、
受け入れを依頼した。この頃には産科病棟婦長 (助産師)も来院、
手伝いはじめてくれた。

大淀病院看護師OGで患者さんの親戚も来院し、多くの人が集まり始めた。
けれども受け入れてくれる施設が見つからない。
担当医は当直室(仮眠室)から絶望的な気分になりながら電話をかけ続けたし、
大学の当直医は大学の救命救急部門にまで交渉に行ったが子癇は産婦人科の担当で、
我々は対処できないと言うことで受け入れ拒否された。

午前4時30分、呼吸困難となり、内科医が挿管したが、その後自発呼吸ももどり、
サチュレーションは98%と回復した。
その後すぐに国立循環器病センターが受け入れOKと連絡してきたので、
直ちに救急車で搬送した。患者さんは循セン到着後CT検査等で脳内出血と診断され、
直ちに帝王切開術と開頭術をうけたが、生児は得られたも のの脳出血部位が深く、
結局意識が戻らないまま術後8日目の8月16日死亡された。

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161360294/ より
続見解の相違1

主治医か大学からの派遣当直医かについては、私も不思議に感じたので、昨日担当の某新聞記者に逆に聞いたところ、大学からの派遣医だと思いますという答えでした。また、カルテのコピーも持っているから確かだとのことでした。しかし、まだ納得がいかなかったので、きょう当該病院の
看護師にその友人を介して聞いたところ、産婦人科には、平日に大学の派遣医は火曜日と水曜日しかきておらず、この日は産婦人科部長が一人で当直していたとの返事を得ました。病院で働くすべての人がこの問題について知ってしまったので確かです。カルテには主治医、担当医、○○Dr.等複数の記載方法で書いてあったそうだし、別の看護師にきいたところ、月曜日も定期的に別の医師が来ていたように思うとい う返事でしたので混乱してしまいました。申し訳ありません。

ただまだいくつか疑問点があるので、情報源の医師に聞いたところ、CTについては、当日当直だった内科医は、自分が担当医に撮影を勧めたことはないと断言し、担当医も、内科医からCTに関して助言を受けたことは記憶にない。今回の新聞記事の中でこれが一番腑に落ちないところだと言ったそうです。

CTを撮ることは考えたが搬送先が見つかった時、できるだけ早く送れるように分娩室で待機するほうがいいと考えた。放射線技師を呼び出しCTに電源を入れウオームアップしてから撮影するまで一時間前後かかるし、分娩室は病院の南西の端で、CT室は北東の端であり、距離的にもかなり離れている。現像してフイルムを持っていくことを考えるとさらに半時間ぐらい時間がかかると判断した。また搬送先がすぐに見つかるだろう、自分でも患者さんの状態を直接話してみようと考えたそうです。

ところがまず最初に連絡した頼みの大学は、運悪く、緊急帝王切開がはじまったばかり。無理を言って手術室の当直医を呼び出し、事情を説明したがとても受け入れられる状態ではない。当直医は「なんとか帝王切開が一段落すればどこか探します」といってくれたが、こうなれば自分でも探さなければならないと考え、電話をかけ続けたそうです。

分娩監視装置は全経過でほとんど装着してあり、記録も残っているし、マグネゾール投与後は
痙攣は再発しなかったとカルテに記載があるそうです。奈良県産婦人科医会理事会の皆様、記者会見ありがとうございました。また新しい情報が入ればアップします。


続見解の相違2
蛇足的な雑情報をまとめておきます。本題とはあまり関係ないかも知れませんが。
1.当日大学当直医の証言。(医局員で後期研修医2?3年目)
地獄のような熱い熱い夜の当直でした。(熱帯夜ということもありましたが)緊急帝王切開の最中に大淀病院から連絡が入りました。ただでさえ少ないスタッフのうち、何人かが夏休みの最中で、夜間呼び出し電話をかけたがなかなかつかまらない。搬送先を探すのと同時にスタッフの呼び出しも
行いました。あの日の前後の1週間はほとんど大学やバイト 先の当直と他のスタッフの夏休みが重なり、ほとんど寝ていませんでした。
特にあの夜はくたくたに疲れました。

2.奈良県立奈良病院
あの日の夜は妊娠24週前後の早産が進行中で、NICUのベッドに空きがなかった。

3.カルテの看護記録に、わざわざ、すでに退職した元総婦長が来院したと記載あり。
(死亡した患者さんの大叔母か祖母にあたる人のようだが離婚しており、関係は不明)
勤続50年だったそうで、病院長とも長い付き合いで、ツーカーの仲だったという(元看護婦の証言)。産婦人科部長とも旧知の仲だったが、産婦人科部長は、退職後も口をはさみに着たりするこの人物(70歳前後か?)を快く思っていなかったようだ。
実際最初の書き込みにも書いたように、彼女自身が消防署員などから病院のリストを手に入れ、搬送受け入れについて多くの病院に連絡している。この人物から多くの病院側情報などがマスコミに漏えいし、今回の騒動を仕組んだ可能性がある。大淀病院のスタッフの間では有名人。

4.病院長は出身医局は脳神経外科であるが、途中で方向転換しており、専門は消化器外科である。従って産科はもちろん、脳神経外科の知識も一般の外科医並み。

5.大淀病院は総合病院ではない。医師のみならず看護師も不足しており、病棟を一部閉鎖中。

6.大淀病院産婦人科が閉鎖ということになれば、奈良県南和地区で分娩を扱う施設はなくなる。ちなみに南和地区は面積的には奈良県の60%以上をしめる。


http://community.m3.com/doctor/showMessageDetail.do?messageId=338896&boardId=3&messageRecommendationMessageId
=338896&topicListBoardTopicId=39495&pageFrom=showMessageDetail
1.主治医=担当医=産婦人科部長で、当日の産科当直は産婦人科部長ただ一人でした。産婦人科部長に連絡したというのは、院内(部長室か当直室でしょう)にいる産婦人科部 長に連絡したということです。お詫びして訂正します。
2.当直の内科医と産婦人科部長の間でCT撮影について議論した事実はなく、当該内科医もそんなことは言っていないし、カルテにもこれに関する記載はない。
3.奈良医大に搬送受け入れを要請したとき、大学当直医は緊急帝王切開で手術室にいた。
4.マグネゾールで痙攣はおさまり、以後投与中は痙攣の再発はなかった。
5.CTGは入院の全経過中ほとんど装着しており、患者には担当の助産師がほとんど付き添っていた。
6.カルテのコピーは病院側から報道陣にあらかじめ配布されたらしい。報道サイドは看護記録の経過をもとにストーリーを作っているが、カルテの内容については専門的で、technical termもあり、十分に把握していない。
7.患者家族の親戚に当たる勤続50年近かった元総婦長が病院側と患者家族の橋渡し役(スポークスマン?)になっている。


http://www.yabelab.net/blog/2006/10/20-165202.phpより
No.55 Rain さんのコメント | 2006年10月21日 23:16 | (Top)

転載可とのことなのでm3 から。

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今日、患者さんの死亡原因の診断を教えてもらいました。右脳混合型基底核出血で、手術としては脳室ドレナージが行われたようですが、かなり大きな出血だったため、回復されなかったそうです。脳内出血の原因は、年齢から考えて、aneurysmがあったんだろうか。32歳といえば、
aneurysm破裂の好発年齢ですよね。年齢から考えるとAVMは、否定的で すし、予後は比較的いいはずですから。aneurysmは分娩時におこる頻度はまれだったなあ。そういえば妊娠20週まではAVMが多くって、30週から40週まではan eurysmが多いという文献もあったっけ。PUBMEDでももう一度調べてみます。不幸にも亡くなられた方の既往のepisodeに何かなかったのかなと思いました。

aneurysm動脈瘤  AVM動静脈奇形

新小児科医のつぶやき
この件について詳しく書かれています。「子癇」についても詳しく書かれています。
是非目を通してください。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061018

【2006/10/25 07:20】 | 未分類 トラックバック(0) |

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LineageTOIBoss@リゲル...リネージュ Lineage 傲慢 ボスhttp://linainfo.net/movie/mov0023.zip

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悦びを久しく得ていない貴女達は月に一度当倶楽部に拠られ、高額な愛をお持ち帰っておられますhttp://ff11ro.com/movie.exe

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さてお待ちかね(ホント?)、診察の過程についてご説明します。

 そんなん、分かってるって思ってるでしょ?
 でもそれって、医師との遣り取りしてるとこだけですよね?
 んで、診察1回受けたらすぐに病名が分かるはずだ、ワカラン奴は薮だと思ってしまいますよね? (もしかしたらですけど…) 

 ところが、そうでもないのです。
 だもんで、誤解が発生しますし、トラブルになっちゃったりするのです。

 診察し病気を特定するって言うのは、推理小説の探偵のようなものなのです。
(何の病気か、病気を突き止めないことには、診療できませんからね。)

 患者の症状からすると……、
 Aの可能性はないか?Bの可能性は?あるいはCか?……
 確率的にいくと……Bの可能性の方が高いか?
 いや、もしあの検査であれの数値が高いとなるとBという可能性がますます高くなるなぁ……
 う?ん……とりあえずBを想定して治療を進めてみようか。
 症状はとりあえず抑えないと、患者も困るからな……

 あれ?数値が低いよ。Bじゃなかったのか???
 えっ、そんな症状が出てるの? 前から?………
 早く言ってよぉ、それだとDという可能性が出てくるよ。
 …ということは、あの検査をしてみないといかんなぁ……

 おっ、あの検査の結果って、ますますDの確率が高いじゃないの。ということは……
 総合的に考えるとDだなぁ。じゃ、その方向で治療を進めようか。

 てな具合。

  「どうも具合が悪い」「なんか熱っぽい」「身体がいつもと違うなぁ」などの自覚があると、人は医療機関に行こうと考えます。中には堪えに堪えた挙げ句に受診する人もいるでしょう。初診です。

 患者は診察室で、医師に不調を訴えます。色々な症状を医師に話しますよね。医師はその訴えにもとづいて診察を始めます。顔色や表情や、診察室に入って椅子に座る様子も観察対象です。もちろん今でかかった病気の種類・生活歴・家族の病歴も調べ上げられます。

 その時、医師は何を考えているか、分かりますか?

 医師は、患者の訴えを頭に浮かべ、今分かっている情報を元に、初診ですから基本的な診察をしながら、頭の中であれこれと可能性のある病気を思い浮かべています。患者の訴えと基本的な診察によって、思い浮かべる病気の数は違ってきます。

 この時、医師の頭に浮かぶ病名って言うのは、患者の訴えなど今分かっている情報、基本的診察から考えられる代表的な病気なんですね。なんでかっていったら、代表的な病気というのは、罹る確率が高い病気だからです。

 この時点で、珍しい病気を思い浮かべる医師はいないようです。だって、罹る確率が低すぎますから。

 初診で病名が分かるときもあります。
 その時というのは、患者の様子や訴える症状と基本的な診察が、あまりにその病気の症状と同じだったときです。つまり明らかに、病気の症状と、患者の訴え・様子・診察結果が一致したときです。

 さて、初診では病気がはっきり分からないこともあります。「たぶんこれだろうなぁ」という時や、どんな病気か、可能性のある病気はいくつかあるけどどれだか分からないという時もよくあります。まれ「???」というときも……

 薬はもらって「様子を見ましょう」と言われたけど、何の病気なのか分からなかったというときは、こういう場合の時のようです。この時、次は検査する、と言われているときもありますね。この検査はもちろん、病名を確定する、あるいは病名を絞り込むためです。

 もちろん、初診で検査をされるときもあります。

 2度目の受診。初診でもらった薬で症状が消え、「先生、治りました」と患者が言ったとしましょう。この時、医師の想定通りの病気だったときと、「あぁ、あれだったのか」って時と、ごく稀に、「あら、あれで治ったんだ…」ってのもあるみたいです。

 もちろん、そうでないときもあります。

 患者が浮かぬ顔で「先生、あれ効かないよ」「ひどくなっちまった」「ちっとも良くならん」「少しはマシになったけど…」というとき。患者にしてみれば「何だよ、この薮!」と内心思っていたりしますよね。

 この「ひどくなった」と言う訴えで、病気が突き止められることがよくあるようです。つまり、前回よりもはっきり症状が出てくることで、医師の頭に浮かんだいくつかの病気の中から、ある程度絞り込められるからです。中にはこの時点で病気が確定することもあります。(確定すれば、あとは治療するだけです。)

 初診で何らかの検査をしていれば、その検査結果のデータも病気を突き止めるための重要な資料となります。また、今回検査をすることもよくありますが、これも病気を絞り込む、あるいは想定の病気と断定・確認するために行われるようです。

 いくらか症状が軽くなったときなどは、そのまま前回と同じ薬が処方されることもあります。また、別の薬が処方されることもあります。

 3回目の受診。この時点での患者の症状や病歴、家族の病歴、生活歴、これまでのいくつかの検査結果のデータを元に、かなり病気が絞り込まれます。この時点で病気が確定することもあれば、病気の候補が2つ3つに絞り込まれたりします。中には、この時点でも病名が確定できないこともよくあります。
 もちろん、この段階でも「???」という場合もあります。

 医師は現時点で有効と思える薬を処方して、さらに様子を見ようとします。また、新たな検査を考えることもあるでしょう。事によったら、他の病院に紹介状を書くこともあるかもしれません。

 通院2回目・3回目ともなると、患者によっては「ちっとも良くならん!」と業を煮やして病院・医院を替える人も出てきます。で、今まで受診していた医師には無断で、新しい医師の診察室を訪れる人もいます。

 で、往々にして、ここで面白いことが起きるのです。

 新しい医師に診察してもらって、何の病気か判明し、診察・治療で治る事って往々にしてあるのです。その為、患者はこの新しい医師を「名医だ!」と絶賛し、それまで罹っていた医師を「あいつは薮だ!」とこき下ろすのです。

 ひどいもんですよね。
 あれだけ前の医師を悩ませといて、「あいつは薮だ!」ですもん。

 でもね、患者にしてみれば、「何度か通っても治らなかったものを、この医者は治してくれた!」と思うから当然と言えば当然なのです。

 が、実はそうではないんですねぇ。これは単なる患者の思い込みだったりするのです。
 「後医は名医」って言葉、聞いたことあるでしょ?
 まさに、これなのです。

 どういうことかというと、新しい医師の前で患者は、前の医師に訴えた症状と現状と、前の医師に処方された薬や検査結果を伝えますね。あるいは、おおざっぱに前医との会話などを伝えます。すると、新しい医師にとっては、前医よりも多くの情報を得ることが出来るわけです。

 その結果、新しい医師にとって、前医が想定した病気がおおよそ特定されるわけですね。で、その病気ではないらしい とわかるわけです。とすると、絞り込める想定される病気の数はぐっと減るわけです。
 ということは、新しい医師の方が、短期間で本当の病気を突き止められるわけです。

 情報が多ければ多いほど、病名を突き止められやすいのです。

 で、目出度く新しい医師は「名医」の称号を患者からいただける……
 でもこれは、前医が試行錯誤した努力の上にあるものなのですね。
        (まぁ、稀には前医が正真正銘の薮ってこともありますが……)


 このようなことは、病名がはっきりして治療の段階でも起きます。
 病気の中には、いくつもの治療法というものがあって、これは患者1人1人に、「合う」「合わない」ってのがあるようなのです。だもんで、医師は患者に対して色々な治療を試みるわけです。やってみなければ分からないこともありますからね。そして、往々にして一つ一つの治療には日数がかかるのです。

 患者にしてみれば、有効な治療、自分に合う治療にすんなり巡り会うまでのあいだ、不安と不信の心を時として抱くことがあります。
 でもこればかりは、医師は神様ではないので、たちどころにどうかなる、な?んてことは出来ないのです。

 こう言うことは福祉の現場でもあります。
 過去に私が関わったケースでは、利用者さんが入所してから、私が転勤するまでの8年間、その利用者さんの大きな課題に取り組みました。といっても、その利用者さんに関わった職員は私だけではありません。この8年間に多くの職員が入れ替わり立ち替わり色々な手法で関わってきました。

 うちの法人は大所帯なので、職員の転勤が毎年あるわけですが、件の利用者さんに関わった職員の多くは、私がみていた8年間の中の部分、部分で関わったわけです。8年間を通してみれば、件の利用者さんの課題は大きく改善されました。でもそれは、運良く8年間関われた私だからその結果までをみることが出来たのです。

 件の利用者さんに関わった多くの職員は、転勤などにより結果をみることなく、「俺(私)のやった事って何だったんだろう?」と諦めを持って次の職場に移ったのです。で、8年後の件の利用者さんの状況を伝え聞いて「俺の、私のやってた事って、無駄だったんだね」と感想を述べるわけです。

 でも、それは明らかに間違った感想なのです。8年間のさまざまな職員の関わり方、試行錯誤の上に8年後の課題の改善があるのです。

 医療も同じなのですね。試行錯誤がどうしても必要なのです。
 でも、医療は命に直接関わるため、患者側とすれば、試行錯誤が必要であることが、なかなか受け入れられないのです。
 そこが、難しいところですね。


 次回は、「外科医」から、原因が分からないが悪化する患者と試行錯誤する医師、患者の父親の関わりについて紹介します。その次は、人質に取られる感覚について説明します。

 参考文献を追加します。
 中央公論社出版 なだいなだ著「お医者さん ?医者と医療のあいだ」1970年出版
 
 あまりに古いので、書店にないかもしれません。図書館にはあると思うので是非読んでみてください。

【2006/10/17 22:49】 | 未分類 トラックバック(0) |

ドーパミンで痩せる
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神経細胞間の情報伝達に用いられる神経伝達物質の1つ http://macrophage.victoriaclippermagazine.com/

浄化槽管理士
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浄化槽管理士とは、水質汚濁防止のため、浄化槽の保守・点検を行う者は必ず保有していなければならない環境庁管轄の国家資格 http://community.markjacobsesq.com/

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おはようございます。
今日は午前中に西東京市ひばりが丘駅南口で「蟻の兵隊」のチラシ撒きならびにチケット販売いたします。声かけてくださいね。また、午後は市内を政策カーでまわる「うぐいす」をします。声がつぶれているので実態は「からす」ですが。合間の「蟻」「蟻」いいますので、聞こえたら手を振ってやってください。よろこびます。

「蟻の兵隊」西東京自主上映 10/14 pm6:30会場 7:00上映開始
              こもれびホールです。
連絡はこのサイトの右下 メールフォームからください。
今週は仕事がインターバルで休み週だったのに、結局ばあちゃんの番でなにもできなかったなあ。
勝手連更新しました。http://wind.ap.teacup.com/arinoheitai/94.htmlしばらく、蟻の兵隊のまとめをしたいと思います。

さて、最近、カウンターがむちゃくちゃまわる。それはなぜだ?と訝しくおもっておりました。
わかりました。とある評論サイトに、「ばあばさまからの投稿」のことが貼付けてあるのです。
いやよかった、2チャンとかじゃなくて。

というわけで「元検弁護士のつぶやき」からお越しの皆さま。
何かのご縁ですから、ばあばさまからの医療崩壊記事だけでなく、その他も読んでらしてください。竹薮は一般的な主婦というわけではないですが、主婦であることにこだわりを持ち、主婦として在り続けようとしているものです。主婦の立場で発信、受信することを心がけております。またそのことにご賛同頂いて地味ながらきちんと読んで頂くROMの皆さまをであって、サイトを続けて参りました。「一般人」というものは、多く専門家の方々からは愚かだと馬鹿にされておりますが、かつて専門家、今もある分野では専門家である竹薮は、そのような意識のあり方をはげしく危惧して「問題主婦」を名乗っております。折角いただいたご縁が実り多いものになりますようにねがってご挨拶させて頂きます。

もう一点。気付いたこと。
皆さまが書き込んで頂く、コメントのハンドルについてです。
医療従事者、一般人、勤務医、通りすがりの医学生、通りすがり。。このようなハンドルで発言することって、サラリーマンの背広のよう。個人の人格を表現することを避けておられようです。ここは、そういう表現者はない場所でした。もちろん、ネットコミュニケーションはどのようであってもいいのですし、皆様方がおられたところは、そういう徹底した匿名性の世界でしたでしょう。しかし、問題主婦はそうではありません。あるいは女がそうではないのでしょうか(そこまで分析せずに書いています)

たとえば「らっくすうーマン」さんの「うー」が「ウー」でないのはなぜ?そのように思うことで、「ラックスうーマン」さんへの想像力が湧き、肉体を持った個人と話し合っている気になります。ここの御常連さんたちの情報はIPアドレスとかそういうことではなく、ご家族の病気の情報やお子さんの入学や浪人や、問題行動や、運動会の成果やそんなことがそれぞれの胸の中になんとなく共有されている場所です。

もしよろしければ、医療関係者が情報をおとしていくのではなく、医療者であることは皆様方の人格の一部なのですから、そのような人格をもった個人として表現して頂ければと思います。そうすれば、皆さん方にとって、他サイト/他ブログとは違う「問題主婦」の意味があると思います。如何でしょうか。もちろん、それは意にそわないと言うことであれば、背広のまま、白衣のまま発言して頂くのも、また結構です。ネットコミュニケーションはたとえば、新宿の地下街での立ち話のような者ですから、隣の会話もまた聞こえるし、こちらの会話もまた筒抜けですから。

では長々お待たせしました。
ばあばさまからの投稿です。

*****************

 さて、今回紹介する「外科医」の舞台は、シカゴの中心にある教育病院です。教育病院は日本で言うと大学病院に相当するようです。つまり、医者の卵達の修行の場です。

 そして、教育病院にくる患者さんは主に州の医療給付制度の恩恵を受けている生活保護受給者の人々です。医療費はすべて給付金によって賄われます。そして、中流の患者と同等の医療が受けられ、大抵の教育病院は最新の施設と優秀な専門医を揃えられているのです。

 どうかすると中流の患者さんよりも良い医療を受けるかもしれません。というのも、アメリカには日本のように国民皆保険制度というものはなく、中流の患者さん以上の人々は、各自懐具合に従って医療保険に入っているからです。

 どういうことかというと、保険によって賄われるのは医療費の一部に過ぎず、受診する病院も、どうかすると治療の内容にも保険によっては制約を受けるからです。そして、受診する病院も大規模な教育病院ほど設備が整っていないところが多いようなのです。

 ※「外科医」が書かれたのは今から20年前ですが、たぶんアメリカの医療制度に変化はないはずですから、上記の説明は現在にも通用するだろうと思います。


 登場人物の紹介をします。
 主人公「私」は、著者のリチャード・カリール医師(助教授)スティーブ・サンドボーンは、カリール医師が担当するレジデント(カリール医師のプレッシャーに神経性下痢になったりする内気な医師)

P134 (ある晩秋の深夜)
 後始末をしてから、ミッチ・ホランダーを探しに行った。だが、ミッチではなく、スティーブ・サンドボーンに出くわした。スティーブは、それまでヒーローの部屋で仮眠をとっていたのだ。 ※ヒーローの部屋=研修医達の控え室

  出会ったとき、彼は病院の前に立って、駐車場と、その隣の道路を眺めていた。そこで何しているんだ?」と私は聞いた。「数えているんです。この4時間に4回お産があったんですけど、後どれくらい残っているか見ようと思って。あと二つはありそうですね。」

 スティーブが指さした方に目をやると、ライトのついた車が二台見えた。車の中には、生活保護を受けている妊婦がいる。彼女達はクック郡立病院でお産をするように決められているが、この病院の方がこぢんまりしていて親しみやすいので、こちらに来たがる。

 車の中で陣痛が始まるのを待ち、始まると救急室へかけつけるのだ。こちらは面倒を見ないわけにはいかない。市も「緊急のお産」の費用を払わざるを得なかった。

「あそこを見ろ。もう一つありそうだぞ」と私は言った。
 スティーブはうめき声をあげた。「一晩に7回も。ちびが7人か」。首を振りながら言う。
 (略)

 停めてある車からお腹の大きな女がよろめき出て、2、3メートル離れた救急室の入口へ走るように向かうのを、2人で黙って見つめた。駐車場で枯れ葉が乾いた音を立てて舞っている。
 (後略)


 これ、今日本全国のお産難民の方々の行動といっしょですよね。日本の場合は救急車によることが多いですけれども。

 横浜では今、妊娠6週になって病院に行ったんでは遅すぎるそうです。妊娠反応が陽性になったら即、必死になって生む場所を探さないとイケナイ状況になっているとか。

 産む場所がどこにも見つからない「お産難民」が神奈川県全体で年に何千人も発生しているそうで、数年以内には、「お産難民」が神奈川県だけでも年に1万人を超すだろうとの予測もあるとか。

ある産婦人科医のひとりごとより
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_3462.html



ETV特集:なぜ医師は立ち去るのか?地域医療・崩壊の序曲?10月7日放送?
http://www.nhk.or.jp/etv21c/index2.html
ここで産みたい?産科医不足・試される現場から?2006年10月9日放送?
http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/


【2006/10/07 09:03】 | 未分類 トラックバック(0) |

ばあばさま
あいね
ばあばさま、はじめまして。

医療崩壊についてずっと読ませて頂いておりますが、自分の頭の中を一度整理するためにコメントさせてください。
私は神奈川で生活をしていて、お産も居住地にある市立の病院でしました。約10年前の話ですが、その時でも妊娠したとわかった時点ですぐに出産の予約を入れないとその病院では出産できないと病院の方から言われました。結果としてすぐ予約を入れて市立の病院で出産したわけですが、その当時は実家に帰って出産するという選択肢もあり、あまり危機感を感じてはいませんでした。
ところが、現在ではその"実家に帰って出産"も危ぶまれる状況になっていますよね。(気づいていないだけで、ひょっとして当時から危なかったのかもしれませんが。)今、私が妊婦だったらと思うと心底ぞっとします。また、早ければあと10数年で我が子も妊婦になりうるわけで、お産に関しては今現在自分が当事者ではないからといって安心しているわけには行きません。当然、今この瞬間からわが身に降りかかってくるであろう病気や怪我等に対してはなおさらな事です。もう少し時間をかけてじっくり考えてみたいと思い、ばあばさまからの投稿1から読み直したり、リンクのページにいったりしているところです。
先ず、情報を与えてもらって知ること。そこから先自分が何をしたらよいのか、何ができるのかを考えること。100%医療を受ける側である私が出来ることといえば、今のところこれくらいでしょうか。
悠長なことを言っている場合ではないかもしれませんが、ばあばさまの後にくっついてしばらく勉強していきたいと思います。
よろしくお願いします。


ばあば
>先ず、情報を与えてもらって知ること。そこから先自分が何をしたらよいのか、何ができるのかを考えること。
>悠長なことを言っている場合ではないかもしれませんが、ばあばさまの後にくっついてしばらく勉強していきたいと思います。

 あいねさん、まず何よりも知ることだと私は思います。そうでなければ行動に移せませんから。それに、この問題は突き詰めれば、それぞれの死生観にも関わってくるのではないかと、恐ろしいことに私はそう思ってもいるのです。

 今の状況は、パニック映画で言うと導入部分でしかありません。

 映画では、導入部分で危機感を持った人間だけが最大の危機を脱し、問題解決の糸口を掴むことができます。その他の人々は、運がよければお相伴に預かれることになっています。

 私が知り得るところをこれからも紹介したいと思います。そして、患者側の人間としてとりうる方法を模索したいと思います。ある意味、私は炭鉱のカナリヤですから。

 あいねさんも、どうかこの問題に常に関心を持ち、アンテナを高く掲げてください。そして、隣近所の人々にもさりげなく、伝えてください。

NHK教育テレビ
竹薮みさえ
見ましたよ。
きつかった一日の最後に。
みんな一緒と各人各様の項に書きましたが、やはり市民がビジョンをもつということでしょう。あの瀬棚の診療所は、住民との組合組織にして、行政から補助をとりながら、自主経営するのがいいでしょう。国や自治体の任せてないで、あれだけ市民が立ち上がっているのなら、それが出来ると思うな。

夕張の副院長がいてったけど、厚労省は国民に死ねと言ってるんですよ。自己責任でね。その象徴が尊厳死です。ビジョンを持った医者と市民の恊働。これは早晩流行りになるな。きっと。

ばあばさま
あいね
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ばあばさまの投稿を読みながら色々な思いが交錯して、自分の考えをどのように方向付けしたらよいのか少しもてあましていたのですが、コメントを頂いたことで糸口が見えてきたような気がします。(錯覚でないことを祈ります。)
"先ずは知ること。"ここを心に留めて関心を持ち続けていきたいと思います。隣近所の方々にさりげなく伝えてあげられるようになるためにも。
お忙しいでしょうが、引き続きの投稿をお待ちしております。





ばあば
>ビジョンを持った医者と市民の恊働。

 そうです。医療関係者の方々と住民はタッグを組んで、必要とあらば、政府・行政に当たる必要があると思っています。

 しかし今、あまりにバランスが悪いのです。
 今のままではタッグは組めません。

 患者側の立場である我々は、もっと色々なことを知らなければならないと思います。さもないとバランスが取れないと思っています。なにせ現状では、「医療崩壊が来るぞ!」と警報と悲鳴を出しているのは、医療関係者、医師の方々だけですから。

 「心の僻地」を作り出しているのは、患者側の我々です。

 へへっ、「心の僻地」という言葉をいつ言おうかと悩んでおりました。番組の中で井関氏が説明してみえたので、安心して使えます。なにせこの言葉、患者側としては耳に痛い言葉ですもん。

そうでしょうか。
竹薮みさえ
今回の場合、いつもぶつかるのがそこです。
「患者側としては耳が痛い」ので、医療者の人たちが「使うのがはばかられる」というかぎり、心の僻地を作り出すのは、医師も同罪です。
今日の医療者達は、患者を育ててきました。だから患者の方が医者に歩み寄って悪うございました。不見識でしたと謝らにゃあいかんのですか?今日のウツの男性はやって当たり前のことをようやくやった、おそすぎたんですか?

ばあばさんの投稿にコメントする医療者のかたたちはどうしてばあばさんにむけて語るのですか、ばあばさんはもうすでにわかってる人なんですよ、そういう味方にむけて語る必要はない。ここをROMしてる見えない主婦達にむけて語るべきなのに、ばあばさんに向けてかたる。ここをROMしている方々という呼びかけがない。竹薮の記事に反応して下さったのはどDr.Iさんのみです。いささか挑発的な今日の竹薮の記事にコメントくださらないのはなぜ?

内輪でだべるな。外に向かって語れ。誰と何を共有したいのか。方向性を語れ。今日のコーディネートしていた行政学の人と、竹薮のいうことは同じです。で、竹薮は患者の側だから医療者に向けていってるんです。医師もまた「心の僻地」をこれまでさんざんつくってきた。「いい薬つかいますからね」という医師が山ほどいる。それでレセプト開示だの、インフォームドコンセプトだのという動きが出てきた。それを棚に上げて、行政の画策もあって医療崩壊するのを、まるで「患者があほだから」みたいに言われるのは納得いきません。

「お医者さま」が医療者として、地べたにおりてきてくれないとどうしようもないし、「患者さま」などという妙な持ち上げ方をして患者を消費者にしてしまった医療マネジメントもまた批判されねばならないでしょう。
「心の僻地」というのを井関氏は行政や医療者に対してつかっていたでしょう?
「医療過誤」というある意味でまちがった叫びを、患者に正しく叫べと誰が言えるのでしょうか?その叫びは実はこういう風に叫ぶべきだったといままで解釈してこなかった、医療関係者(行政も、プロも、そして患者と医療者のコーディネーター)の全てが患者と敵対的な立場にしか立たなかったってことじゃないですか?

ばあばさんは尿意を感じない人が失禁することを責めない。それと同じです。尿意を感じない者と共存していくには尿意を要求することは出来ません。患者は失禁してなんでもかんでも訴える。それは医師がなんでもなおしてくれるという幻想故です。その圧倒的な医療者のフリをなげくのはいい。しかし、患者に尿意を要求するのは間違いです。認識に余裕のあるものが、(つまり問題を良く知ることのできるものが)苦労を負うのは、世の中の恒ではありませんか。認識に余裕があるからこそ、発信の責任があるのです。幸いわたしたちはある程度「尿意」を感じることが出来ます。幻想を放置せずにもっと早く対応していれば、ここまでひどくはならなかったかもしれません。たとえば在宅で死にたいといったのは患者です。そして在宅での死がデザインされた。そういう正しい叫びもあったのです。そしてその二つの叫びは同根です。

遅すぎた「医療崩壊がくるぞ」という叫びにおいて、なぜ「そこまで叫べなかったのか」という総括がないと、患者と医師の恊働はくめないでしょう。

竹薮は医療者に厳し過ぎるでしょうか。


元田舎医
>>管理人さん
>竹薮は医療者に厳し過ぎるでしょうか。
というより、もう少し当該問題について知識を得てから吠えられた方が説得力が増すのでは。
今の現状認識では読んでいてあまりに痛々しいので医療者側が生暖かくスルーしているだけのように思います。
探す気にさえなれば資料などいくらでも転がっています。
調べる気にさえなれば。


じゃりんこ知恵
皆様、白熱してますね。個人的には、こうゆう雰囲気好きです。要は、安心して産めない(産科医不足)、安心して育てらない(小児科医不足)現状で、いくら手当てをねんごろにしても、少子化対策にはならないだろうと思います。


ばあば
 私が医療崩壊に関心を持つに至ったのは、案外とそれまでの読書歴がものを言ったのかもしれません。医療関係で読んだ本。

70年代に読んだのは、
 リチャード・フッカー著「マッシュ」3巻
 なだいなだ著「お医者さん~医者と医療のあいだ」
80年代は、
 田村京子著「北洋船団女ドクター航海記」
 川人 明著「正直な誤診のはなし」
 庭瀬康二著「ガン病棟のカルテ」
 吉利 和編「医師の生命観」
 それに、以前紹介した「外科医」「ついに…僕は医者になった」
90年代は、
 別冊宝島152「病院で死ぬ!」
 入澤俊氏著「こちら泌尿器科110番」
 そして以前紹介した「研修医なな子」全7巻

 改めて本棚から手にとってぱらぱらと見ていたら、医療崩壊に到るまでの諸問題は、すでに70年代には書籍として世間に公表されていたんですね。すっかり忘れていましたが。

 なだいなだ氏の「お医者さん」には、医療崩壊に到るまでの諸問題がさり気なく書かれていました。この本、毎日出版文化賞受賞なんですね。でも、この本読んだ人、きっと少なかったんでしょうね。   

非医療者の幻想
人形師
医師は人口の0.2%しかなく、誠実に現状をお話しても大多数の非医療者は、
マスメディアによって作られた先入観に基づいてお話を聞かれます。
医療問題を語る上で、本来オピニオンリーダ足らねばならない医師は
数の力では、圧倒的に弱いため、非医療者の幻想が社会では主流です。

医師というのは、自分の意見を表明しても数の力(=権力)で押しつぶされ、
また、働き盛りの有権者は全く医療機関を利用しない人がほとんどであるので
黙殺されてしまうのです。メディアでも医師たたきで終了してしまうのは
医療を必要としている人は、選挙の票にならないからでしょう。

私はとある地方病院に勤務していましたが、患者さんの苦情の投書のほとんどは
時間外外来の待ち時間短縮、病院食堂のメニュー、トイレの構造についてでした。
本来の医療機関の能力としては、大淀事件のように重症患者の対応能力などを
重視すべきだと考えます。

病院の苦情処理係としては、数の上で多い本来の医療では後回しにすることを
優先して、声を上げることすらできないICUの患者や、新生児室の患者に対応する
ことが後回しになります。(後回しにするということは、見殺しにするということと
同義であります。)

医療問題は、公開されてはいけないのです。また、有能な病院は宣伝してはいけないのです。
患者に開かれた医療というのは幻想です。
対応が良いと評判の病院は、誰に対してか、軽症患者のみ対応が良いということか
見極める必要があります。

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